◆第79回オークス・G1(20日・芝2400メートル、東京競馬場)
驚異的な生命力を秘めた母系が大一番で暴れるか。トーホウアルテミスの半兄は、14年菊花賞馬トーホウジャッカル。2歳の夏に腸炎で生死をさまよいながらも、クラシック最終戦を制した名馬の妹が樫の舞台に挑む。
父はスペシャルウィークからハーツクライへ替わったが、ともにスタミナ兼備のサンデーサイレンス系だ。「距離が長くなるのはいいと思いますよ。折り合いに関してはジャッカルの方が難しかったですね。こっちはおとなしいですから」と広井助手。若い牝馬らしからぬ操縦性の高さは、府中の2400メートルで大きな武器となるだろう。
3月に未勝利を脱出し、前走の矢車賞で2勝目をマーク。7月の未勝利Vからわずか3か月半でG1覇者へ上り詰めた兄のように、短期間で急激に力をつけてきた。「競馬を覚えてきた感じ。本当に良くなるのは先だけど、現時点でどこまでやれるか」。言葉は控えめだが、常識破りの血が流れているのもまた事実。陣営の想像を超えた走りで、見る者の度肝を抜くシーンがあっても驚けない。
引用元:http://www.hochi.co.jp/horserace/20180515-OHT1T50126.html