悪質、詐欺サイトの具体的な手口2

今回も数ある競馬予想サイトに紛れている悪質・詐欺サイトの手口をご紹介していきます。当てはまったからと言って即悪質・詐欺サイトとなる物ばかりではありませんが、自衛として覚えておいても良いでしょう。

1.まるでJRA内部の人間から情報を得ているように匂わす

まず今回の最初はこちら。古典的な手口の一つですね。ただ、最近では決してJRAの名前ははっきり出す事は少ない…というか、ある程度賢明な所であればその名前を出す事は無いでしょう。実際、競馬に限らずですが公営ギャンブルでは内部の人間に対して非常に厳しい情報統制を敷いています。当然の話ですが内部の人間にしか分からない情報が漏れた場合、協議の公平性を著しく欠く事になりますし、それが一般に知られた日には莫大な損失を業界側が受ける事となります。また、当然情報を漏らした本人もただでは済まず、二度と同じ業界で働く事は出来ないでしょう。なので、内部からの情報、というのは普通は考えられません。なので悪徳・詐欺サイトは「関係者」等の曖昧な言葉で表現します。「何の関係者」とは言っていませんからね。なんとでも言い訳は出来ます。

ただし…人の口には戸が立てられないと昔から言いますし、正直に言うとインサイダー情報が漏洩する事が絶対に無いかと言われると…答えはノーです。競馬業界内部の人間とはいえ同じ人間です。目先の利益に惑わされたり、あるいは世話になった人への温情から、お酒に酔ってうっかり…なんて事もあるでしょう。つまり実情として内部情報というのは存在自体はすると思っています。

しかし、悪徳・詐欺サイトがその情報を持っている事は「絶対に」ありません。何故なら、厳しく制限されている情報の流出はただでさえ大きなリスクを持っています。それをよく分からない怪しげな人間にそう簡単に漏らす人間は居ませんし、そもそもの理屈として悪徳・詐欺サイトにとっては「内部情報」など全く必要が無いからです。彼らの目的は競馬を当てる事でも情報を売る事でも無く、ただただカモが送金してくれる事一点に尽きます。ですので何もわざわざ内部の関係者に接触したり、金銭的な交渉等といったコストを掛ける意味が無いのです。ひたすら嘘を吐き、カモからお金を引き出せれば良いのですから。

なので、逆説的に実際に内部で働いていた人が監修していたり主催していたりするサイト、もしくは著名な予想家等が名前や顔を出しているようなサイトであれば多少信頼感は上がるかもしれません。コネクションは間違いなくありますからね。また名前や顔を出して悪質な事をしていれば信用問題に関わりますので、滅多な事はしにくいでしょう。

ただ、中には勝手に名前や顔を使っている所や、監修と言いつつ名前だけ貸している、といったサイトも存在するかもしれませんので、くれぐれも予想サイトは慎重に選ぶようにしましょう。

2.「貴方だけに」等、まるで自分にだけ特別扱いをするような文言を並べる

続いてはこちら。これもよくある手口ですね。「抽選の結果あなたが特別なコースに当選しました!」「あなたの為に特別に枠を確保しています!」等の言葉で送金を誘います。こちらから抽選に応募したのであればともあれ、何もしていないのに抽選というのもおかしな話ですね?しかも、その特別な枠やコースは当たる可能性も高く、内部からの情報も入り(先程の話との複合です)、信頼性も高いです!と良い事づくめに見えます。しかし、これはもちろん撒き餌。その言葉に誘われうっかりその情報を購入してしまえば最後、あなたは「この手口にひっかかるカモ」と認識され、定期的にその手法を使ってくる事でしょう。しかも最初に購入した時の情報が万が一当たった場合、あなたはすっかり信じ込み、何度でも引っかかる事でしょう。人間、一度信じてしまうともう疑う事は難しいのです。

という事で、「あなたは特別」、「あなたに稼いでもらいたい」と言った言葉を並べるようなサイトには要注意です。

無数にある競馬予想サイトから「当たり」を見つけよう

さて、注意喚起を色々と行ってきましたが、世の中にたくさんある競馬予想サイトの中にはこれまでコラムで解説してきた悪徳・詐欺サイトもありますが、もちろん誠実に、まっとうな運営を行っている競馬予想サイトも存在するのもまた事実。それを探すには要はこれまで解説してきた手口の逆の事を行っているサイトを探す、という事に尽きます。

つまり、あまり派手な広告を打っておらず、会員登録には個人情報が一切必要にならず、外れた時は正直に申告し、内部情報を謳わず、貴方だけに等の射幸心を煽らず。そういったサイトを探してみて下さい。もちろん、それに全て当てはまったからと言って必ず優良サイトとは限りませんし、逆もまた然りです。個人的には、メールマガジンが淡々と結果や情報だけ最低限送ってくるようなサイトは好印象ですね。日に何十通も送ってくるサイトはちょっと注意が必要かもしれませんね。