本日ピックアップするニュースはもちろん今週末に開催のG1菊花賞より。記事に取り上げられているのはブラストワンピース(牡3/鹿毛)だ。デビューから3連勝でG3毎日杯まで勝利し、続くダービーでは2番人気に推されながらも5着だったが、続く新潟記念でも1番人気に応えて優勝。G1タイトルこそ持っていないが3歳牡馬の中では実力上位に入るのは間違い無い1頭だろう。
「菊花賞・G1」(21日、京都)
無冠の大器とは言わせない-。ダービー5着の敗戦をバネに、ブラストワンピースは一段と強くなった。
余裕を持ったローテで本番に向かうため、陣営が始動戦に選択したのは9月初旬の新潟記念。結果は、池添が「向正面でフワフワしたので、肩ムチを入れて気合を付けたけど、そこからは普通に走ってくれました。直線は楽でしたね」と振り返るほどの完勝劇。歴戦の古馬を退け、ラスト1冠獲りへ最高のスタートを切った。
1週前追い切りは、美浦Wで6F82秒0-37秒5-13秒1をマーク。迫力のある伸び脚で、僚馬を5馬身置き去りにする豪快リハを披露した。「背腰に力を付けて、しっかりとしてきた感じだね。ここまではいい形で来ている」。栗東から駆け付けた主戦がうなずくと、大竹師も「前走から間隔をあけた分、すごく調整がしやすい」と、青写真通りの仕上がりに納得の表情だ。
未知となる距離に、池添は「ボクの中で、3000メートルは普通にこなせると思っている」と言い切った。さらに「ダービー(5着)の結果は悔しさしかない。ラスト1冠は、ぜひ獲りたい」と力を込める。デビューから全5戦で手綱を取り続けてきた。ダービー馬不在のここは、最大のチャンスだ。
記事の冒頭から無冠の大器、とは随分な言い方だが、現状のブラストワンピースを表すとすればこれしか無いだろう。ダービーで5着に敗れた後、目標としていたのは今回の菊花賞のようで、その叩き台としたのが9月の新潟記念だったようだ。ここでの完勝で陣営は手応えを掴んだようだ。
追い切りでも僚馬に5馬身差をつける程の充実ぶりで、完全に思惑通りに仕上がったと言っても良さそうだ。問題があるとすれば主戦の池添騎手が語るように距離。1800メートルでは負け無しのブラストワンピースだが2400メートルのダービーでは5着、今回の菊花賞はさらに長く3000メートルと未知の領域だ。池添騎手は3000は普通にこなせると話すが、初めての距離での挑戦、しかもG1レースという事も加味すれば楽観視する事は出来ないだろう。仕上がりは完璧に近いが、距離の問題も考えて印を付けるならば○~△辺りに入るだろうか。
引用元:https://www.daily.co.jp/horse/2018/10/16/0011734371.shtml