本日ピックアップするニュースは引き続きG3東京新聞杯より。記事に取り上げられているのは2年前のダービー馬で海外遠征も決定したレイデオロの全弟、レイエンダ(牡4/黒鹿毛)だ。この東京新聞杯では藤沢厩舎から他にもタワーオブロンドン、サトノアレスが出走予定となっており、藤沢厩舎がこのレースに賭ける並々ならぬ熱意を感じさせる。
新馬戦で華々しいデビューを飾りあのルメール騎手も「兄以上」と評価された才能馬だが、脚部の不安まで兄に似てしまったのか新馬戦後に骨折が発覚、クラシック戦線からの離脱を余儀なくされた。復帰後は順調に連勝を重ねて初の重賞挑戦となったセントライト記念では2着、続く前走チャレンジカップでは1番人気に推されながらもスタートで寄られた事で出遅れ6着となんとも苦労人ならぬ苦労馬だったりするレイエンダだが、ここでなんとしてもその確かな才能を開花させ勝利を狙いたい所だろう。
「東京新聞杯・G3」(2月3日・東京)
伝統のマイル重賞に藤沢和勢3頭がスタンバイ。サトノアレス、タワーオブロンドンに加えて、注目を集めるのは2年前のダービー馬でG12勝のレイデオロの全弟レイエンダだ。
デビューから3連勝を挙げた昨年7月の函館でトレーナーは「お兄ちゃんと走ります」と今後の展望を語っていたが、続くセントライト記念では2着に敗れ、天皇賞・秋での兄弟対決は白紙になってしまった。休み明けだった前走のチャレンジCでは、スタートで寄られて後方からとなり、道中で脚を使って、最後は伸び切れずに6着に終わった。
明けて4歳の始動戦は、マイル戦が選ばれた。ここまでの経験距離は最も短くて新馬戦の1800メートル。23日の1週前追い切りに騎乗した北村宏は「コントロールが利いて乗りやすい馬ですね。東京のマイルなら力が出しやすいのかと思います」とむしろ歓迎している。
「1週前追い切りの動きは良かったし、状態はいいね。前走は出っ端がかなり悪くて残念だったが、その割にいい競馬をしている」と師も楽しみな様子。兄に少しでも近づくためにも、まずは重賞初タイトルを頂くつもりだ。
引用元:デイリースポーツ
記事でも触れられているがやはり気になるのは今回の距離短縮。デビュー戦から現在まで1800~2200メートルの経験しかないレイエンダだが、今回はマイル戦を選択する事となった。今回初コンビを組む北村宏騎手はこの件については歓迎ムードという事だが、実際この距離短縮がどういった影響を及ぼすのかは未知数。
陣営は割と楽観ムードのように見えるが、「ルメール至上主義」とまで揶揄される事のある藤沢厩舎陣営で、主戦のルメール騎手から北村宏騎手に乗り替わりとなったレイエンダを「期待されていないのでは」と言った見方をするファンも居る事も確か(ルメール騎手はタワーオブロンドン騎乗)だ。その前評判を跳ね除け、重賞初制覇を成し遂げ兄のレイデオロの後を追う事は出来るだろうか。予想印を付けるならば〇~△のいずれか、という事になるだろう。
引用元:https://www.daily.co.jp/horse/2019/01/29/0012018168.shtml