今週末に開催予定のG3・CBC賞。本日はこちらのレースのニュースをピックアップする。今回のニュースで取り上げられているのは現在予想オッズ1番人気のダイメイフジ。デビューから17戦5勝、2着も6回と連対率が高い。重賞こそまだ獲ってはいないものの、前走の安土城Sでは今年の安田記念馬モズアスコットと並んで最後の直線で外から追い込み、僅かにリードしたままゴールへと飛び込み1着でゴールするなど、その実力は重賞未勝利とは思えない程だ。
安土城Sでモズアスコット(翌週の安田記念制覇)を破る“金星”をあげたダイメイフジは、栗東坂路でともに出走するダイメイプリンセスと併せた。直線の追い比べで劣勢となり1馬身遅れたが、ラスト1Fは12秒3と大きく脚いろが鈍ったわけではない。
「放牧から帰って馬体が増えておらず、中間は太らせる調整をして、けさ522キロ。予想以上に増えていたので一杯にやった。暑さに強くはないが体調は維持している」と森田調教師。躍進のきっかけとなったのが昨年暮れの中京500万下Vで、「直線が長い中京は長くいい脚を使えるこの馬には合っている」と、強気に勝ちにいく。
得意とする直線での追い比べで遅れたのは気になる所だが、時計としてはそこまで悪くないだろうか。一方で森田調教師のコメントを見ると、調整はやや思い通りには行っていないようで、こちらも不安要素となるだろうか。残り少ない日数でどこまで調整しきれるかは分からないが、脚質を考えた場合直線の長いコースなのはプラス査定しても良いか。今回はハンデ戦となるが、前回の安土城Sの時よりも負担重量1kg増加している。これが記事でも触れらている予想以上に増えてしまった馬体重と合わせてどういう結果になるか、やや心配といった所だろうか。馬は暑さに弱い動物のため、気温も気になる。予報では当日の中京競馬場は31℃と真夏日となっている。直前で体調面に不安が出る可能性もあるが、それはどの出走馬も同じ事だろう。
今回はなにやらマイナス要素ばかり並べてしまった感もあるが、今回の面々の中では比較的若い馬であり実力も十分。この後順調に調整出来れば人気に応えられる可能性は高いだろう。だが、3歳のアサクサゲンキやワンスインナムーン、2014年のスプリンターズS馬で10歳の古豪スノードラゴンなどライバルの動向も気になる所だ。ダイメイフジは前走のような末脚を発揮し、重賞初勝利を掴めるだろうか。
引用元:http://race.sanspo.com/keiba/news/20180627/ope18062710520011-n1.html